親から譲り受けた土地や建物が負動産だった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?
またどのような土地や建物のことを指すのか、その処分や廃棄方法はあるのかご紹介しています。
今後不動産を譲り受ける可能性がある方は、ぜひこの記事を参考にリスクのない相続をおこないましょう。
負動産とは?
まず始めに負動産とはどのようなものを指すのか解説いたします。
負動産とは、所有しているだけでマイナスとなる不動産のことをいい、空き室が多い賃貸物件や、相続した土地や家をいいます。
不動産は空き家であっても所有しているというだけで、固定資産税を毎年支払わなくてはなりません。
資産価値がなく利用もしていないのに、税金を払い続けることは避けたいと誰もが思うでしょう。
また空き家といっても放置することはできず、雑草の除去や倒壊の危険がないかなど管理は必要となります。
放置したことで倒壊した建物により、通行人が怪我をした場合、損害賠償のリスクがあるのです。
負動産を処分する方法
上記のような理由から負動産を処分したい場合、手っ取り早く売却してしまうことをおすすめします。
不動産業者に仲介の相談をし、売却に向けた適切な査定をおこないましょう。
空き家などを扱う不動産のプロであれば、上手く売却に向けた売り出しをしてくれます。
その他の処分方法としては、自治体などの空き家バンクを利用して移住希望者が現れるのを待つことも可能です。
また売却時の利益は得られませんが、自治体や法人、個人に向けて寄附する方法もあります。
寄附を個人にする場合は、相手方に贈与税が発生するため注意が必要です。
処分方法をよく考え、所有している負動産の資産価値などを含め検討するとよいでしょう。
負動産の相続放棄について
相続には単純承認・限定承認・相続放棄の3つの方法があります。
単純承認はプラスの財産、マイナスの財産含めた全てを相続する方法です。
限定承認とはプラスとなる財産を限度として、マイナスの財産を相続する方法です。
また相続放棄を利用した場合、負動産に値する土地や家は放棄することが可能となります。
しかし相続放棄した場合、その他のプラスとなる財産があった場合にそれらも同時に放棄しなくてはなりません。
これらの手続きは、家庭裁判所で申述書を記載し法定費用と共に提出します。
また費用は嵩みますが、弁護士などを通して手続きを依頼することも可能です。
まとめ
負動産の処分方法や放棄についてご紹介いたしました。
親などから財産を相続することが決まった場合に慌てないよう、あらかじめ負の財産があるのかどうか把握しておくと良いでしょう。
また空き家などがある場合にも、対処方法を知っておくと役に立ちます。
相続の予定がある方は、この記事を参考にしてみてください。
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